VINITALY2023レポート:テヌータ・ロヴェーリア

日本で今、大人気 !!

湖のワイン、ルガーナDOCの代表的生産者
テヌータ・ロヴェーリアの新ヴィンテージ
VINITALY2023試飲レポート

毎年3月末~4月頭にヴェローナの街で開催されるVinitaly。イタリア最大級のワインフェアーであり北イタリアから南イタリアまで、20州全土の生産者が一同に集まります。
この時期は前の年に収穫をし、出来たての白ワインが出来上がる時期であり、各生産者はこの春に新たな新ヴィンテージをお披露目するのが一般的。

今回はTenuta Roveliaの現地ほやほやのテイスティングレポートをお届けします!

      

  

ルガーナDOCとは?!

 テロワールについて

 ルガーナDOCのエリアでも特にロヴェーリア社を含む湖の南側の平地に広がる土壌は、モレーン起源の堆積性粘土で、石灰質を主成分とし、ミネラル塩を豊富に含み、DOCの丘陵地帯では次第に砂質になっていきます。干ばつ時には固く締まり、雨上がりには柔らかく泥状になるなど、決して作業しやすい土壌ではありません。しかし、この化学的・物理的特性こそが、ルガーナの有機的な遺産の宝庫であり、ワインにアーモンドと柑橘類の間の力強く明確なアロマ、酸味、風味、バランスのとれた構造を与えます。

 

一般的にブドウ造りの好条件では斜面を想像されるかと思いますが、ここルガーナではこうした特徴を持った平地が最もルガーナらしさが再現されるエリアだと認識されています。

こうした伝統的な平地のエリアはデゼンツァーノ、シルミオーネ、ポッツォレンゴの一部、ペスキエラの間の内陸部に沿って水平に広がっています。

 

ガルダ湖の影響を強く受け、温帯風の影響を受けた微気候が穏やかで、昼夜の温度差が少なく、安定しています。

 

ルガーナを造るトゥルビアーナ種について

 

トゥルビアーナは、中型でコンパクト、細長いピラミッド型の房、球状の果実、ジューシーで緩くわずかに酸味がある果肉、中性味を持つブドウ。トゥルビアーナ種は、クラシックな白ワインとスパークリングワインの両方で、多様な表現が可能となる品種です。

ルガーナ、ルガーナ・ス―ぺリオーレ、リゼルヴァ、ヴェンデミア・タルディーヴァ、スプマンテがDOCの種類として認められています。

またトレッビアーノ・ディ・ソアヴェとは近縁種だと言われています。

 

テヌータ・ロヴェーリア社について

 

105ヘクタールの自社畑を所有するテヌータ・ロヴェーリア社はルガーナDOCの名声に大きく貢献する生産者です。彼らが優良であるポイントは大きく3つあります。

 古くからルガーナを作り続けるが故の圧倒的に良い立地の畑のポジショニング

ロヴェーリアが所有する畑は全て、伝統的なルガーナ産地の中心部にあります。資金力があり、昔からこの地でルガーナを作り続けているが故、優位な畑を多く所有しています。

 DOCに使うトゥルビアーナ種は全て樹齢が古いものを使用。

ルガーナらしさはフムスと言われるこの地ならではの粘土質がポイントで、その層に根が辿り着くには20年はかかる、というのが醸造長パオロ・ファッビアーニ氏の信念です。その為、20年以上のブドウのみをDOCに使うよう徹底されています。

 90年代後半から現在まで進化し続ける最新設備

テヌータ・ロヴェーリア社は90年代にワイナリーに再度、息吹を吹き込む為の設備投資を行ってからも定期的に常に最新設備への投資を行っています。

 

ロヴェーリア社のルガーナは、共通して圧倒的な旨みの凝縮感高いアロマ、そして長い余韻長期熟成にも耐えうる完成度の高さがあります。
 

さて、テイスティング!

 

[ リムネ・ルガーナDOC ]

現地で2022年が初リリース!まず、一つ前提としてあるのがヨーロッパのここ数年の温暖化。特に2022年は春の気温が上がるのが遅く、そして夏場に非常に暑い気温が続きました。結果、ブドウの芽が出てから収穫するまでの期間が通常よりもなんと1か月も短い期間で育ち切ってしまったそう。

味わいは、2021年と比べると若干の酸の弱さを感じたものの、見事に完熟感のある旨みたっぷりの味わいでした。

   

ご購入はこちらから 日本では2021年を販売中

 

[ カトゥッロ・ルガーナ・リゼルヴァDOC ]

新ヴィンテージ2019を試飲。リゼルヴァは樹齢56-60年のブドウを使い、収穫量を8000kg/haに減らして作ることで、リムネと比較し更に凝縮感、旨み、酸、が高くなります。樽は使わずステンレスだけで醸造させます。

           

ご購入はこちらから 日本では2018年を販売中

 

[ フィロ・ディ・アリアンナ・ルガーナ・ヴェンデミア・タルディーヴァ DOC 2018] 

残糖量は14/ℓ。3000㍑の大樽で2年間熟成後、8か月の瓶内熟成を行います。このワインは良いヴィンテージのみに瓶詰めされ、2019年は作られていません。

                   

ご購入はこちらから 日本でも2018年を販売中

 

[ ミティ・ロサートキアレットDOC  ]

新ヴィンテージ2022を試飲!ブレーシャ側の4つの品種が混ざったブドウ畑のブドウを使用します。チャーミングで非常に良い出来栄えでした!

 

ご購入はこちらから 日本では2021年を販売中

[ ヴィティス・アルバ ]

[ サン・マルティーナ・デッラ・バッターリアDOC ]

トカイ・フリウラーノ(トゥキ)種 

情報が何も出てこないDOC…それもそのはず。このDOCを作っている生産者は現在約2社だそうです() 黄色のキャップのイメージ通り、このワインの香りはパイナップルやマンゴなど南国フルーツの香りと味わい。長い余韻と旨みが凝縮されたワインです。

 

VinitalyTenuta Rovegliaの近郊、ヴェローナで行われることもあり、今回はガルダ湖の目の前の宿に宿泊し、湖畔の様子を少しだけ堪能することもできました。近くのレストランにたまたま訪ねた所、Rovegliaのワインが全てオンリスト。ソムリエからも非常に良いワインだというお声がありました!

地元でも愛される、Tenuta Rovegliaのワインです。