【2024.4】FILIPPO GALLINO社訪問
柔らかなタンニンで、抜栓したてから親しみやすいランゲ・ネッビオーロ。そして、ミネラル感と酸味の高さゆえ「お寿司からタコスまで」とストライクゾーンの広いロエロ・アルネイス。
VINITALY後の穏やかな日曜日、生産者であるフィリッポ・ガッリーノ社に、お邪魔してきました。
この日案内してくれたのは、フィリッポのお嬢さんであるラウラと、オレンジワイン ”モダ・ジュヴ”でお馴染みのニコロ。「ワイン造りをめちゃくちゃ楽しんでるんだ」と笑顔で話すニコロ青年には、本当にたくさんのことを教えてもらいました。
↑ ニコロと2700本だけの限定生産、アルネイス・リゼルヴァ’22
ワイナリー奥に位置するバルベーラの畑はもちろん、アルネイスやネッビオーロを栽培している由緒ある雄大な畑にも車で連れて行ってもらいました。そこでは3つのことを教えてもらいました。
①畑は南南東向きで朝の早い時間から夕方の遅い時間まで常に日が当たっていること。
②ロエロならではの砂質土壌がブドウの木(=ワインの味わい)に与える影響
③ピエモンテでよく目にするチャボット*の重要な役割。
(*畑の真ん中に建てられた道具を安全に保管するための山小屋のこと。畑仕事の合間の休憩所や突然嵐がやってきたときの避難所として利用されてきた)
中でも②について、砂質は赤白問わずより多くのミネラル感、風味、香りを持たせるので、まだ若いネッビオーロもタンニンは心地よく柔らか。ブドウ畑を掘り起こすと、貝殻がゴロゴロ出てくるんです。土質は脆く、それがワインに優雅さやみずみずしさ、そして親しみやすさを与えています。
←貝殻ゴロゴロ。約100万年前の化石だとか。
ワイナリーに戻ってからは、設備の説明に続き、畑から出てきたという貝殻や化石を見せてもらったり、つい1ヶ月ほど前に瓶詰めされたばかりのロエロ・アルネイス2023をはじめ、リゼルヴァタイプのバルベーラやネッビオーロのテイスティングをさせてもらったり。1時間ほどの滞在でしたが、非常に濃い時間でした。
乾燥して雨が少なかったここ数年と比べると、今年は雨の日が多くブドウの若枝もより多くのエネルギーをもって成長中とのこと。出来の良い年になるのではないかと期待しているそうです。もちろん私たちもとても楽しみにしています。
GRAZIE DI TUTTO E TANTISSIMI AUGURI !!!