のどかで美しい眺望が広がる、小さなフラッテローザ村に響く家族の笑い声。
イタリアの魅力と個性がぎゅっと詰まった、親しみあるワイナリーです。
ワイナリーを任されているのは、マルケ州でモダン家具メーカーを経営するオーナーの息子ルカ・アヴェナンティです。テラクルーダはアドリア海とアペニン山脈の真ん中、ペーザロの標高400mのなだらかな山岳地帯の数ヶ所に合計20haの美しい畑を持ち、醸造家には地元で活躍するジャンカルロ・ソヴェルキア氏を迎え、インクロッチョ・ブルーニ54などその領域で発掘された土着品種を使ったワイン造りを行っています。ブドウは有機農法で育て、山の傾斜の半地下に作られたワイナリー内には最新設備が整います。
テラコッタの食器からつけられたワイン名
ワイナリーが位置するフラッテローザ村にはテラコッタの博物館もあり、テラコッタの食器がこの地域の伝統工芸です。ワインにはそれぞれ食器の種類を意味する名前がつけられています。
ここはワイナリーのテイスティングルーム。元々伝統家具を作っている一家のお洒落な空間です。
インクロッチョ・ブルーニ54
テラクルーダでは1936年にブルーニ教授が生み出した、ソーヴィニヨン・ブランとヴェルディッキオのクローンを敷地内に発見。これらを保護し、このブドウを使った珍しい白ワインを生産しています。
また、地元のアンコーナ大学の農学部と連携しており、土着品種の保存プロジェクトを行っています。そこからアレアティコ(ヴェルナッチャ・ディ・ベルゴラ)の他、ガロファンタやスグラネッラといった古い品種の栽培も行っています。
テラクルーダのもう一つの試みとして、マルケやアドリア海でブドウとサクランボ(ヴィショラ)を使った、地元でヴィショラータと呼ばれるデザートワインも造っています。
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